2.その他主な眼の病気
緑内障
緑内障とは、その人の目の耐えられる圧力を超えて、眼の固さである眼圧が高くなる事により視神経が圧迫されて、障害が起こる事により、徐々に見える範囲(視野)が狭くなる病気です。また、緑内障はいくつかのタイプに分類されますので、ご紹介したいと思います。
1.原発緑内障(げんぱつりょくないしょう)
2.原発解放隅角緑内障(狭義)(げんぱつかいほうぐうかくりょくないしょう)
・眼圧が正常値を超えている
・緑内障性の視神経の特徴的変化あり(それに伴った視野異常)
・隅角は正常
・緑内障に関係する他の疾患や先天異常がない
3.正常眼圧緑内障(せいじょうがんあつりょくないしょう)
・眼圧は正常範囲におさまっている
・緑内障性の視神経の特徴的変化あり(それに伴った視野異常)
・隅角は正常
・緑内障に関係する他の疾患や先天異常なし
・日本人に比較的多く見られるタイプ
※正常眼圧緑内障は、広義の原発開放隅角緑内障に含まれます。
治療:
①薬物治療
②レーザー治療
③手術
④経過観察
4.原発閉塞隅角緑内障(げんぱつへいそくぐうかくりゅくないしょう)
隅角の閉塞により眼圧上昇が起こるタイプ。急性のものと慢性のものがある。
a)急性原発閉塞隅角緑内障(緑内障発作)
<特徴>
隅角の閉塞により短時間に眼圧が上昇する
<症状>
眼圧上昇、視力低下、角膜浮腫、結膜充血、角膜充血など
自覚的には、視力低下以外に、眼の痛み、頭痛、悪心、嘔吐などの症状がある
b)慢性原発閉塞隅角緑内障
急性型に起こる症状が認められないもの
・眼圧は必ずしも高くない
・隅角が狭い
・その他所見は、開放隅角緑内障にも似ている
治療:
①薬物治療 ー 点滴・内服
②手術
5.続発緑内障(ぞくはつりょくないしょう)
他の眼疾患、全身疾患あるいは薬物使用が原因となって生じる
治療:
原因疾患の治療
6.発達緑内障(はったつりょくないしょう)
隅角形成異常が原因で起こる緑内障
早発型、遅発型、他の先天異常を伴うタイプがある。
治療:
①手術
②薬物治療